2006年11月10日
アトピー性皮膚炎の増加
国内のアトピー性皮膚炎の患者数は1999年時点で約39万人でその後も毎年増え続けています。この数字は実際に受診した人数をもとに推計したものですから実際は倍以上の人がアトピー性皮膚炎で悩んでいることになります。
アトピーという病気はいつ頃から始まったのかというと古い歴史書などを調べてみると、紀元前の昔にローマ帝国初代皇帝のアウグストゥスという人物がアトピーだったという記録があるようです。「皇帝のからだは激しいかゆみでかきむしった為に硬くなって乾燥した皮膚炎があり、春には喘息と鼻炎をおこしていた」とあります。相当昔からあったんですね。専門家の方は・・・
ステロイドバッシングと呼ばれるステロイドに関する間違った知識が広まった社会現象がステロイド外用薬の正しい治療を放棄し、民間療法などに頼った為にアトピーを悪化させ、患者数が増えた様に見えているようです。
ただ、アトピー性皮膚炎の増加の原因は近代的な密閉された住宅環境による、ダニ・カビ・ハウスダスト・科学物質など昔の家に良くあったすきま風や風通しの良い家ではないところからこういったアレルゲンの温床となっています。
また、大気汚染、タカ&トシではないですが、「欧米か〜」といわんばかりの食生活の激変(最近日本食が見直されていますね。いいことです)やストレスの増大など上げればきりがないほど敵ばかりです。まさに現代病です。私はステロイド剤を上手に活用し、様々なストレスに少しずつ打ち勝つように頑張るだけです。